犬はあなたをこう見ている 著:ジョン・ブラッドショー
前に読んだ「猫的感覚」と同じ動物行動学の先生が書いた本
読んでいると猫も犬も大好きなんだろうな感じる
まず前回と同じ感想、字がとても多い
ページにみっちり(笑)
色々な実験結果の理由と結果を説明してくれて内容はとても面白い
ただねー素人には読みにくいんだ(-_-;)
三体どころの騒ぎじゃない
犬とはこういう生き物なんだから、このやり方はどうなんだろうね
というような事が書いてある
犬への接し方はトレーナーの考え方や認識によって大きく異なる
子供が親を選べないように犬も飼い主を選べない
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犬は人間のように考えることはできない
人間の子供〇歳と同じ知能、ではない
犬は犬に必要な知能を持っているだけ
犬は犬としての多様な感情を持っている
そして犬は人間が大好き
それは長い時間、人間がパートナーとして一緒に暮らす犬を選んで来たから
犬と人間の認識は大きく違う
こうして人間の考えていることを 犬がわかっていないのだとしたら
どうして分かっているように見えるのだろうか?
犬は目が見えるようになるとほとんどすぐ、人間の動きに特に敏感に反応する。
このオオカミとの違いは、犬にとっての優先順位の重点が遺伝的なプログラムで変化したせいであることは
ほぼ確実で、それは飼いならしによって促されてきた。
人の思い込みで犬が大変な目にあってしまう
飼い主が 犬には本当はできないことを勘違いして 期待をつのらせているとしたら
犬にとって状況がよくなる希望は ほとんどない。
罪悪感があると誤解される犬には 深刻な先行きが待っている。
犬は短い時間の中での出来事を結びつけることしかできない
飼い主が外出して留守番をしなければならない時、うろたえる犬は多い。
誰もいなくなって 不安を感じると 飼い主がやってはいけないと言いそうなことをはじめる。
帰ってきた飼い主は 部屋の惨状を見て すぐに犬を罰する。
その時飼い主は 犬が罪を「罰」と結びつけるだろうから、二度としなくなると思っているわけだがそれは大きな勘違いだ。
「ドアを噛んだ」「ソファーを破いた」から罰を受けた!とは考えない
ご主人が帰って来た時=「罰」と考える
それは悲しい…
実際には正反対のことが起こる。
罰は買主の帰宅と結びついてしまうから留守番の間に不安はますますつのり
その不安から 飼い主に禁じられていることをますますしたくなる。
罰もますます激しさを増し 悪循環が続く。
ご主人が帰って来た時に、罰を与えられる時と、そうでない時がある
犬にとっては意味不明のドキドキ
不安ばかりが募る可哀そうな状態
こういうすれ違いが起きないように、人はもっと犬を知るべきなんだろうな
純血種
ある犬種の明るく友好的な性格については説明があっても
今の犬種全体がわずか6匹の子孫だという事や
かかる割合が多い病気について説明がないとか…怖すぎる
東京にいる友人が、ペットを可愛がっている人が多いけど
重い病気の子が多い気がすると言っていたが
まさにそういうことなんだろうな
人間は いとこ同士で結婚を繰り返すとついには 様々な遺伝的異常が現れてくることをよくしっている。
犬にも同じような配慮をしてこなかった事が意外でたまらない。